彼女は、暗闇が好きだった。
ふと、思い出しました。
彼女と出会った頃のお話です。
仕事をしている時、彼女の休日は暗闇の部屋で退屈座りをしてTVを見ているような話を噂で聞いた事があった。
まだ彼女の事を何も知らない時だ。
彼女と付き合ってみて、噂が確信に変わった。
まず、彼女の部屋の照明は小さな電球だった。
僕が遊びに行っても、彼女はその小さな照明すらつける事はなかった。
僕:「電気つけないの?」
彼女:「いつもつけてないよ。」
僕:「電気つけないのは、あまりよくない気がする。」
彼女:「間接照明はたまにつけてるよ。間接照明つける?」
詳しい会話の内容を忘れてしまいましたが、こんな会話をしたのを今でも覚えている。
うつ病の彼女が、暗闇で過す事はよくないと率直に思いました。
その間接照明も、クリスマスツリーを飾り付けする時に使うような間接照明だった・・・。
暗闇で暮らす彼女をみて、変わっている子だなと思った。
最近、彼女とこんな話をしていたら、彼女は「そうだったけ?」と少し驚いた様子だった。
僕も、そのリアクションを見て驚きましたが(笑)
僕と付き合って、しばらくは暗闇だったのに、その記憶があまり彼女にはなかった模様。
日中も夜もカーテンは全開のままで、部屋は暗闇のまま。
今では、カーテンを閉めるようになって、夜はちゃんと電気がついています。
いつの間にか、夜は必ず電気をつけるようになっている事に気づいたんですよね。
いつからつけるようになったのか?
気になりますが、思い出せません(笑)