彼女の一番幸せだった時代は、皮肉にも実父である1番目の父親でもなく、現在の義父である3人目の父親でもない。
一番幸せだった時代は、2人目の義父なのである。
決して2人目の義父が好きだったわけではないです。
唯一、母親を独占できた時代であったからなのです。
重複する内容の記事を過去に書いた事があるかもしれませんが、それは幼稚園入園前の話でした。
母にある男の人に会わされる。
それが2人目の父親になる。
母はずっと水商売をやっていて、そのお客であった。
銀行員で当時はバブル。
お金持ちだった。
祖父母も気に入り入籍した。
ちょうどそのくらいの時、彼女は幼稚園に入園する。
祖父母とは同居し、母親は専業主婦となった。
彼女にとって、一番幸せな時代でした。
母は毎日家に居てくれた。
お菓子を作ってくれて、髪を結ってくれて、幼稚園の送り迎えをしてくれた。
部屋にはかわいい丸い窓があり、彼女はそれがとてもお気に入りだった。
幸せな家庭生活のまま小学校に入学。
小学1年生の3学期に祖父母と別居になり、引越が決まる。
義父は不動産業をはじめた。
それでもお金には、困らなかった。
別荘もあり、夏休みには旅行にも行った。
誰から見ても幸せな家庭だった。
けど、義父は私を愛していなかった。
母だけをとても愛していた。
彼女の事は、母のお荷物程度にしか思っていなかった。
彼女の大切なおもちゃも部屋にぶん投げられたりした。
母に愛されたくて、彼女に優しくして見せていたのだろう。
3人で食事する時は、ホテルや高級な和食レストラン、回らないお寿司屋さんにもよく行った。
1度だけ義父と2人でご飯を食べに行った事があるが、テーブルが油でベタベタで、メニューもベタベタの丸イスの定食屋だった・・・。
それでも彼女は、母親にいっぱい愛されていたので幸せだった。
しかし、そんな生活も長くは続かなかった・・・
明日続きを書きます。