彼女と再会した頃、口癖のように「母は病気の事を理解してくれない。何も理解しようともしてくれない。」と言っていた。
↑最終的には決まって幼少期の話にまで発展した。
僕は母親が彼女の病気の事を理解しようとしない事も、過去に彼女と母親の間に何があったのかもよく聞かされていたから知っていた。
それを全て知った上でも、とても母親が彼女の事を愛していないようには見えなかった。
彼女が取り乱す度に僕は、母親はるりの事をちゃんと想ってるよと伝えていた。
これは彼女のご機嫌を取る為でも、母親を庇う為でもなく本当にそう感じていたらからだ。
けどここ最近、彼女と母親の関係性は1年前と少し変わった気がします。
現在は、そういう感情が全て和らぎ、以前よりお互い理解し合っている気がします。
彼女は母親に対してずっと不信感と、愛されたい思い、怒りなどいろいろなものが入り混じって今まで向き合えていなかったのかも。
マザコンだからこそ母親に対して色々な感情があったのかもしれない。
母親も彼女の病気について勉強したわけではないですが、病気の重さをやっと理解してくれた気がします。
彼女に対する接し方もよくなってくれたように感じます。
僕は外から見ていて、母親の彼女への愛情を益々感じるようになりました。
そういうのを見ているとホッコリします。
弟へのグチはいまだによくありますが、母親の悪口はすごく減りました。
母親がるりの事想ってるのも伝わってくるし、るりが母親の事をなんだかんだ想ってるのも伝わってきます。
うつ病は親子関係が良くなければ、自然とメンタルも安定傾向にあります。
親に限らず、人間対人間の関係が良好であればメンタルは良い方向にいくものと思っています。
それにはやはり病気への理解が必要不可欠となります。