一生残る父親への想い【実父の死3】【PTSD】




その知らせの日、電話をもらった直後に病院に駆けつけた。

恐怖と不安を抱えながら、何かを覚悟しながら。

彼女が病室に入った時、彼女の知らない人間達が父親を取り囲んでいた。

その人間達は、彼女の存在を知っていたが名前まで。

彼女は誰一人知らない人間達だった。

とても不思議な感覚だった。

その一人の人間が、父親の手を握るように促した。

私が来た事を父親に、部屋中響き渡るほど大きな声で伝えた。

そして、彼女は父親の手を握ると、父親も力強く手を握り返してきた。

その父親の体温と、手から伝わる生きたいという想いが、彼女の胸に突き刺さった。

父親の目は、彼女の姿を探していた。しかし、父親の目の焦点はまったく合わず、彼女と視線を交わす事は叶わなかった。

その焦点の合わない父親の目からは、強さと悔しさと、自分が死ぬという事を理解できない、受け入れられないという目に見えない命の力強さを彼女は感じた。

彼女には、父親と接してもらった記憶がないのにも関わらず、無意識に涙が止まらなかった。

そして、病室の外で恥ずかしげもなく、周りの目も気にせず、彼女は湧き上がる涙を堪えきれず泣き崩れ座り込んだ。

そんな彼女を見かねた母が、彼女を抱えて病院の外に連れ出した。帰宅後も、彼女の涙は止まる事はなく、部屋で一人涙を流し続けた。

きっとそれは、父親に対する思いや悲しみではなく、血の繋がりと、父親からもらった命、DNAが彼女に涙を流せさせたのであろう。

その数日後、父親は亡くなった。


彼女が、僕とカウンセラーに話す内容は幼少期の話が多く、母親の話と父親の話が多いんです。

最近よく思うのですが、調べれば調べるほど彼女はアダルトチルドレンだと思う。

下記のサイト(URL)に書かれている内容は、非常に納得できる。特にアダルトチルドレンの特徴的な心理パターン(行動・思考)が彼女とほぼ一致する。
http://cocoro-sora.net/symptom/basic02ac.html

アダルトチルドレンには、心理カウンセリングが有効と書いてありましたが、たしかにそれしかないのかなと思っています・・・

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