父親の浮気相手と初対面【実父の死1】【PTSD】




彼女と血の繋がった実父は、彼女が生まれて間もなく、ある女性との間に子供ができて離婚した。

離婚してからも会う事はあったが、彼女の中では母親の友人みたいな感覚で彼に接していた。

その彼が、本当の父だと知ったのは、幼稚園生くらいの時に母親から打ち明けられた。

その微妙な関係性は、高校生まで続いた。

高校1年生の頃、彼の店に母親達の付き添いで遊びに行った。

そのお店に馴染みはじめた頃、父親に常連客が座るテーブルに呼ばれ娘と紹介された。

彼女は、父親ずらされて怒りを覚えた。

何もしてもらってない、あんたのせいでどれだけ苦労してるのか、寂しい思いをしているのか・・・その店のトイレに逃げ混んで泣いた。

彼女はこの時、彼に二度と会わないと誓うのであった。

それから数年が経ち、彼女の心が揺さぶられる情報が耳に入る。

彼に彼女の把握していない隠し子がいるとの情報だ。

その情報の真意を知りたいという想いが、彼女が彼に対して興味を抱くきっかけとなった。

その後、彼にどうにか連絡を取る事ができ、喫茶店で会う事となった。

結局、その隠し事の話は事実ではなく、「ただの噂話だ」と言って彼は笑っていた。

真相は闇の中だが、彼と話している内に「この人ってどういう人なんだろう」という気持ちが芽生え、自分のルーツを知りたいと彼女は思うのであったが・・

彼に興味を持ちはじめた矢先に、再び彼女の心を揺さぶる事態がおとずれる。

それは、彼と会ってからまだ日が浅い日だった。

電話が鳴った。

彼からだった。

癌であるとの報告の電話だった・・。

癌だと知った彼は、彼女の事が真っ先に頭に浮かんだようで、一番に電話してくれたそうだ。

彼女は頭が真っ白になった。

彼は、転院を三回くらいして、その度に会いに行った。

彼は、明るかった。

助かると思っていたからだ。

彼女は、助からない事を知っていた。

助からない事を、母親の離婚のきっかけとなった彼の浮気相手から打ち明けられていたのだ。

この続きは、明日更新予定です。

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