彼女が突然、うつ病の前兆があったかもしれないと急に僕に語りだしました。
彼女が、うつ病になった原因は、会社、不倫が大きな理由だが、そのストレスを強く感じる前に彼女に大きな変化があったらしい。
もともと彼女は、約30年間片付けられない子だった。
部屋の中は、歩けないほど洋服が散乱していた。
物はだしっぱなしだし、人を呼べるような部屋ではなかった。
当時は、収納タンスもいっぱいあったそうだ。
そんな彼女が、急に潔癖症、綺麗好き、断捨離好きになったのだ。
変化が表れたのは、うつ病と診断される約3年前。
ちょうど、同棲をしていた彼氏と別れた時期だった。
断捨離という言葉が流行っている時期で、彼氏とも別れたし、区切りをつける為にもいいかなと思って、いろんな物を捨てはじめたようです。
そんなに好きじゃなかったし、彼女から振ったし、彼が主な原因というわけではないようです。
この時期から、電車、会食も苦手に感じるようになっていて、パニックも起きていた
ある休みの日に、突然物の多さに嫌悪感を覚えた。
彼女は、病的に捨てまくった。
掃除ばかりして、筋肉痛にもなった。
「あれ捨てなきゃよかったかも」
その不便すら快感で、今あるものでどう代用するかと考えるのが好きだった。
洋服だったら、どうコーディネートするかなといった感じだったようです。
正しい場所に納まる量に減らす。
ストックをなくす。
隙間ができるくらいの量に減らす。
物の場所を決める。
使ったらちゃんと戻す。
基本何も出しっぱなしにしない。
ペンは1本あれば十分。
下着からはじめて、靴下、トップス、ボトムス、文房具、化粧品、細々した雑貨、もらいもののお土産、名刺、思い出の品を一挙に断捨離。
アクセサリーも売ったりした。
洋服の向きも全部揃えて、色分け、コーナー分け。
ハンガーも全て統一。
毎日、何か捨てるものがないか探していた。
炊飯器もしまった。
冷蔵庫はほぼ空っぽ。
お皿は5枚。
自分が手放したくないもの以外は全て処分。
最終的には、人間関係まで、断捨離していた。
ふと気づいたのが、物を捨てる事に快感を覚えていた。
部屋も片付いて、空間ができる喜びを知った。
これは、職場でも同じ感覚だったようで、職場も綺麗になった。
僕は、この話を聞いて、驚いた。
人間、急にそんなに変わるものなのかと。
たしかに彼女と付き合って、僕は彼女のルールに違反すると、よく注意されてるな。
とにかく生活感がある感じが嫌なみたいで、彼女の部屋にはタンスがなく、必要最低限の物しかありません。
これが、うつ病の前兆なのかどうか分かりませんが、約30年間の生活スタイルがここまで急変したのである。
彼女の中で何かが起きたのは間違ない・・・。