彼女は最近、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)と診断されました。境界性パーソナリティ障害は、「BPD」、「ボーダー」とも呼ばれています。「ボーダー」は、神経症と精神病の境にある病気という意味合いからのようです。つまり、精神病まではいかないけれど、神経症よりは重い感じがするということです。
境界性パーソナリティ障害とは?
境界型パーソナリティ障害、情緒不安定パーソナリティ障害とも呼ばれ、不安定な自己。感情・思考の制御不全、衝動的な自己破壊行為などを特徴とする障害である。一般では英名からボーダーラインと呼称されることもある。15歳~25歳くらいに多く生じ、30代頃には軽減してくる傾向がある。
症状
自傷行動、自殺、自殺企図、リストカット(自傷行為)、薬物乱用、性的放縦、ギャンブルや買い物での多額の浪費、アルコールや薬物の乱用、過食嘔吐、不食、摂食障害など。
処方された薬
ロナセン錠2mg
用法:朝食後1錠、夕食後1錠
脳内の神経伝達物質(ドパミン、セロトニンなど)の働きを整えることにより、強い不安や緊張感をやわらげ、気分を安定させます。
通常、統合失調症の治療に用いられます。
彼女の症状
彼女の症状は、感情の制御不全。
彼女には、リストカット(自傷行為)、性的放縦、不食などが当てはまると思います。
yahoo知恵袋などの言葉も引用して、彼女の症状に近いものを一覧化してみました。
・人から見捨てられるのではないかという強い不安を持っている。
・何回も死にたいと思ってしまう。
・自尊心が極端に低い。
・両親から愛されているという確証、イメージがない。
・ずっと地に足が着いていない感覚。
・自分が本当に生きているのかどうかも分からなくなる。
・気性が荒い。
・孤独耐性、不安耐性、ストレス耐性が弱い。
・思い通りにならない時、感情のコントロールが出来ない
・他人と自分との境界が曖昧である。
・一時的に被害妄想が激しくなって現実検討力が低下。
・相手の話はもう全部言い訳にしか聞こえない。
・白か黒の極端な選択。
・許せない自分が目の前にいて、それを放っておくことができない。
・喧嘩すると別れる。もう会わない。
・アイデンティティが拡散している。
・個性的な人が多く、独特な存在感を発する人が多い?
・悲しみが深い。第三者は悲しみの深さが魅力的になったりもする。
・怒りの発散で落ち着く。
・怒ってカッとなると冷める事が難しい。
・分かってもらえない事の虚しさと悲しみがある。
・なんでそこでキレる?沸点が低い。
・エネルギーが膨大過ぎる。
・罪悪感、償い、反省の気持ちが欠如しており自分の非を認めない。
・「なんでこんなことでそこまで苦しむのか」相手にとっては、失言だと感じていなくても、小さな嫌味でも、自分にとっては耐え難い悲しみである。怒っているのだという事を伝えても理解できない事がある。
いかがでしたでしょうか?
調べてみると、境界性パーソナリティ障害は、個人差はありますが、大体の人は共通して上記内容に大体当てはまるようです。
彼女の代表的な症状を、お湯で例えると、一般的にはお湯は放置していればすぐ冷めると思いますが、彼女の場合、保温時間が長い。
そこからさらに沸騰し、最終的にリストカットしてしまうのです。
このリストカットの意味は、怒りを鎮める為、第三者に辛さを伝える為、助けてほしいサイン、自己嫌悪から反省の意味を込めたカットなど理由は一つではないのです。
BPDは性格の歪みからくるもので、個性である部分との境目も難しいらしいです。要は花粉症と同じで、自分の傾向を知り、生涯一緒にうまく付き合って行くことしかないようです。BPDの場合は、カウンセリングなどから自分の傾向を探るしかないかもしれません。
最後に、こんな情報もあったので載せておきます。なんか難しい言葉が並んでいますが、彼女と重なる部分がすごくあるなと感じました・・・。というか、今回の記事に書いてあるほとんどが彼女に当てはまるかもしれません。
【BPDの原因と特徴】
BPDは、分離期0−3歳で「見捨てらる事への不安」を煽った事が原因といわれてます。つまり、母親から離れて世界に出て行こうとする赤ちゃんに対して、「私から離れるなんて、許さない!見捨てるぞ!」と脅したと言う事です。
この時の赤ちゃんは存在喪失の恐怖、孤立、悲しみ、惨めさ、絶望感、屈辱、憤り、憎しみ、不快感。負の感情の混乱の極みです。それから逃れる為、自己像が統合されず「良い自己」「悪い自己」に分裂してしたままの状態になってしましまっています。悪い感情を「悪い自己」が全て請け負ってしまっています。BPDの患者はこの相対する二つの自己像は両方意識され、 2つの自己を違う人間として認識しています。
この2つの自己が目まぐるしく訪れるため非常に不安定になります。アイデンティティも拡散しています。安定させる為には見捨てられない事を確認しなければならず、24時間365日の愛を求めます。
BPDの人は対象恒常性の確立(自分を愛してくれる支持的な人のイメージの確立)が出来ていません。つまり、過去の思い出が自分の支えにならないのです。現実に今愛を確認出来なければならないのです。
そして、充たされなければ、自分を弄んだ親への怒りをぶつけるかのような激しい攻撃行動をとります。それでも充たされない場合刺激を求め性的逸脱、薬物乱用、自傷行為、ギャンブル依存をします。
そして、見捨てられた自分を慰める為に、「良い自己」に「大人の自己」、「悪い自己」に「子供の自己」の役割をさせ、「大人の自己」に癒しをしてもらっており子供と大人がめまぐるしく変わるのです。大人の自己が「もうちゃんしよう!」と決意しても、子供の自己がまた暴れてしまうのです。
引用:yahoo知恵袋